公立中高一貫校のひみつ

公立中高一貫校の倍率の推移【2025年版】 002

最近、公立中高一貫校の倍率って下がってきてるって聞くけど、本当?」「2025年は受検チャンス?それとも競争が激しい?
そんな不安や疑問を抱えていませんか?

お子さまの大切な進路に関わる「倍率の推移」は、受検の難しさや対策の方向性を決める上でとても重要な情報です。しかし、地域や学校によって大きく異なり、最新のデータをまとめて比較するのは意外と大変ですよね。

そこで本記事では、最新の2025年度版データをもとに、公立中高一貫校の倍率の推移をわかりやすく整理しました。
地域別・学校別の違い、倍率の変化の理由、そして高倍率校を目指す際の対策まで、保護者の方や受検生に役立つ情報を網羅しています。

このページを読めば、「倍率の変化を正しく読み取り、自分に合った学校選びと受検準備ができる」ようになります。
後悔のない選択をするためにも、ぜひ最後までお読みください。

Contents

1 「公立中高一貫校の倍率とは?」

1.1 公立中高一貫校の倍率って何?簡単解説

公立中高一貫校の「倍率」とは、その学校に申し込んだ人の数を、実際に入学できる募集人員で割った数字を指します。
例えば、50人入れる学校に100人が応募すれば、倍率は100 ÷ 50 = 2倍となり、「2人に1人が合格できる」といったイメージになります。
仮に「ある公立中高一貫校」で募集人員が60人、応募者数が240人なら、倍率は240 ÷ 60 = 4倍です。つまり、4人に1人だけ入れるということになります。
ですので、「公立中高一貫校の倍率」=応募者数 ÷ 募集人員という式で表され、学校の入りやすさをひとつの目安として見ることができます。

1.2 なぜ公立中高一貫校の倍率が注目されるのか?

公立中高一貫校の倍率が注目されるのは、受検を考える児童や保護者にとって「どれくらいの競争」かを知る手がかりになるためです。
受検をするには、どのくらいの競争率かを把握し、対策を考える必要があります。倍率が高ければそれだけ難しく、低ければチャンスが広がる可能性があります。
たとえば、倍率が「3倍」の学校なら「3人に1人」が合格するわけですが、倍率「1.5倍」の学校だと「2人に1人」近くが合格できる可能性が高くなります。保護者とお子さまが学校選びをする際、この数字から「自分たちの目指し方」を考えられます。
つまり、公立中高一貫校の倍率を把握することは、受検準備の指針を立てるうえで非常に重要と言えます。

1.3 倍率=受検者数÷募集人員の基本の見方

倍率を正しく見るには、(1)募集人員、(2)受検者数・応募者数、という2つの数字をしっかり確認することがポイントです。
なぜなら、応募者数だけを見ていると「実際に受験した人がどれくらいか」「合格を目指せる人数はどれくらいか」が見えにくいため、倍率の意味を誤解するおそれがあります。
例えば、募集人員が80人の学校に応募者が320人いた場合、倍率は320 ÷ 80 = 4倍となります。しかし、当日欠席や辞退で実際に受けた人が280人だったとすると、実質倍率=280 ÷ 80 = 3.5倍となるケースもあります。
このように、倍率を見る際は「応募者数・受検者数」「募集人員」を両方チェックし、“どの数字で割っているか”を確認することが大切です。


2 「2025年版 公立中高一貫校の倍率の最新データ」

2.1 全国平均の公立中高一貫校の倍率(2025年)

2025年版のデータでは、全国の公立中高一貫校の平均倍率がおおよそ3~4倍程度となっており、かつてより少し低下傾向にあります。
近年、受験者数が減ってきている地域もあり、そのため倍率が少しゆるやかになってきた学校も出ています。例えば、関西地方では2020年に3.31倍だったところが2024年には2.80倍まで下がっているという報告もあります。
たとえば関西の13校をまとめたデータでは、2020年の倍率が3.31倍、2024年は2.80倍に下がっています。受検者数も2020年の3,444人から2024年には2,913人に減少しています。
このように、2025年版においても「全国平均の公立中高一貫校の倍率は約3〜4倍」という見方をしておくと、お子さまの受検準備を考える上での目安として役立ちます。

2.2 地域別に見る公立中高一貫校の倍率の違い

公立中高一貫校の倍率は、地域によってかなり差があるため、志望する地域でのデータを確認することが重要です。
都市部・都心部では人気が高く倍率が上がる傾向がある一方、地方の学校では応募者数が少なく倍率が下がることがあります。また、学校の特色やアクセスも影響します。
東京都など首都圏では、2025年入試で倍率が3.6倍という学校も報告されています。 一方、関西では倍率が2.8倍まで下がったというデータも出ています。
従って、お住まいや通学を考えている地域の「公立中高一貫校の倍率」を個別に調べ、自分たちの立ち位置を把握しておくことが受検対策において大切となります。

2.3 学校別にみる公立中高一貫校の倍率高い学校ランキング

倍率が特に高い学校を知ることで、「人気の学校がどこか」「なぜ倍率が高いか」を理解できます。
倍率が高い学校には、進学実績・特色教育・施設の充実などが評価されており、志望者が集中するためです。逆に倍率が低めの学校にも注目すべきポイントがあります。
例えば、首都圏のある公立中高一貫校では4倍~5倍以上の倍率が出ており、昨今では応募者数の減少などで少し下がってきたとはいえ、高倍率の状態が続いていると報じられています。
このように、学校別の倍率ランキングを把握し、志望校の倍率がどのくらいかを知ることが、お子さまの準備や戦略を考えるうえで非常に有効です。


3 「過去の公立中高一貫校の倍率の推移」

3.1 過去10年の公立中高一貫校の倍率の変化

ここ10年ほどで、公立中高一貫校の倍率がゆるやかに低下してきている傾向があります。
その理由として、受検者数の減少・募集人員の調整・地域の人口変化などが挙げられます。例えば、2010年代初期には倍率5倍以上の学校もありましたが、最近では4倍前後、あるいは3倍台になる学校も出ています。
例えば、ある都立中高一貫校では、2005年の倍率が13.21倍であったという報告もありますが、2023年度入試では4.55倍まで下がっています。
このように、過去10年の倍率の推移を見ると、「高倍率→少し下がる」という変化」が起こっており、受検準備をする上では「今の倍率が過去とどう違うか」を知ることが重要になります。

3.2 倍率が下がってきた理由と背景

倍率が下がってきた理由には、受検者数の減少・募集人員の微調整・地域の受検動向変化など複数の背景が存在します。
具体的には、少子化による受験生の数の減少、学校側が募集人員を増やす・変える、また保護者の受検動向が変わったことなどが挙げられます。例えば、都心部の学校では人気が高いものの、欠席・辞退が増えているという報道もあります。
関西地域のデータでは、2020年受験者数が3,444人、2024年には2,913人へ減少したという記録があります。倍率も3.31倍から2.80倍へ下がっています。
このように、倍率推移の背景を理解することで、「倍率が安定している学校」「下がってきている学校」の違いが見えてきて、受検戦略に活かせます。

3.3 地域や学校による倍率変化の特徴と傾向

地域・学校によって倍率の変化には特徴があり、地域別に「下がり方」「上がり方」が違う点に注意が必要です。
例えば、都市部・都心部では人気が集中しやすく倍率が比較的高めで、地方では応募者数が少なくなる傾向が見られます。また、学校の教育方針・特色・アクセスの良さも倍率の変化に影響します。
東京都内の公立中高一貫校では、2025年に4倍超の倍率が出ている学校もあり、都市部ならではの競争の激しさがうかがえます。 一方で、関西などでは2.8倍という比較的落ち着いた倍率となっている学校も確認できます。
したがって、志望校を決める際は「全国平均」だけでなく、その学校がある地域・近隣学校との比でどうかをチェックすることが、より現実的な受検対策につながります。


4 「公立中高一貫校の倍率が変わる要因」

4.1 生徒数・募集人員・受検者数の影響

倍率が変わる大きな要因の一つは、受検者数・募集人員・生徒数といった「数」の変化です。
例えば、募集人員が減れば同じ応募者数でも倍率は上がりますし、逆に応募者数が減少すれば倍率は下がります。学校の定員調整や地域の児童数の変化もこれに関わってきます。
ある都道府県では、2026年入試から募集人員が10人程度減るという発表があり、「募集人員が減れば倍率が上がる可能性がある」と報じられています。
このように、「どれだけの人が受けるか」「何人入れるか」が倍率に直接影響するため、募集要項や学校発表の数値を必ず確認することが対策の第一歩になります。

4.2 出題方式・適性検査・学校説明会の影響

出題方式や受検準備のしやすさ、説明会なども、倍率の変化に影響を与える重要な要因です。
例えば、問題形式が難しくなったり、学校の説明会で「この学校の学び方が分かりづらい」と感じた保護者・児童が受検をためらうことがあります。また、学校が特色を変え募集を増やしたりすると、倍率に変化が生まれます。
都市部の学校では「教科横断型・記述式」の試験に対して準備が大変という声が増え、「受検を控える家庭が出てきた」という報道もあります。
つまり、出題形式・学校の受検対策環境・説明会の印象といった「準備のしやすさ」も倍率を考える上で見逃せないポイントです。

4.3 社会状況・保護者意識・他の中学受験の動向

さらに、社会の変化・保護者の意識・他の私立中学受験の動向といった背景が、倍率を押し上げたり下げたりしています。
例えば、少子化や地域の人口減少、また家庭が私立より公立を選ぶようになったなど、受検環境が変わってきており、倍率に影響しています。また、私立中学受験の人気が高まると、公立中高一貫校への応募者が減るケースも報告されています。
都心部では私立学校の学費の上昇や入試制度の変化から、公立中高一貫校を志望する家庭が増え、逆に地方では「通いやすさ」「学校までの距離」を考えて受検を控える家庭が出るといった傾向があります。
したがって、倍率がどう変化してきたのかを理解するには、学校だけではなく社会全体の動き・保護者の選択も知っておくことが重要です。


5 「倍率を踏まえた受検対策と準備」

5.1 倍率が高い学校を目指す場合の対策

倍率が高い学校を目指す場合は、早め・計画的・質の高い学びを行うことが鍵となります。
倍率が高いということは、多くの人が受ける学校であり、合格のハードルも高い傾向があるため、早くから準備を始め、他の受験者よりも一歩先を行くことが必要です。
具体的には、5年生のうちから適性検査を意識して「文章を読む」「考えて書く」習慣をつけ、小学生6年生になったら過去問演習や模擬試験を取り入れて、「時間内に答案を仕上げる」練習も行うと良いでしょう。
このように、倍率が高い学校を受けるなら、日頃の学び+試験形式の練習+本番を意識した準備という3本柱を早期から組み立てることが大切です。

5.2 倍率が下がっている学校を狙う場合の注意点

倍率が下がってきている学校を狙う場合でも、油断せずしっかり対策を続けることが大切です。
倍率が低めだからといって簡単に合格できるわけではなく、出題内容・対策方法・学校の特色にあわせた準備を怠ると、合格のチャンスを逃す可能性があります。
例えば、倍率が2.8倍まで下がったという地域の学校でも、適性検査において「自分の考えを整理して書く」力を問う問題が出ており、記述対策をしないと得点が伸びないという報告があります。
つまり、倍率が下がっている学校だからこそ、基礎を固めつつ、その学校の出題傾向に合わせた対策をきちんと行うことがポイントになります。

5.3 倍率だけにとらわれず学校を選ぶポイント

受検校を選ぶ際には、倍率だけにとらわれず、学校の教育内容・通いやすさ・子どもに合う環境も必ず確認することが重要です。
たとえ倍率が低くても、お子さまがその学校の教育スタイルに合っていないと、学校生活がつらくなる可能性があります。また、倍率が高くても、通いやすかったり学びが合っていたりする学校なら、選ぶ価値があります。
例として、「通学時間が長くて毎日疲れてしまう」「授業の進め方が合わない」「クラブ活動が私の興味とずれている」といった理由で学校を変えた生徒もいます。倍率以外の視点を持つことが後悔しない選び方につながります。
このように、倍率情報を参考材料の一つとして使いながらも、お子さまの性格・家庭の状況・学校の特色を総合して学校を選ぶことが、満足できる受検・入学につながります。


6 「保護者・生徒向け 倍率に関するQ&A」

6.1 公立中高一貫校の倍率が〇倍ってどういう意味?

倍率が「〇倍」という数字は、応募や受検をした人と入れる人の“比(くらい)”を示しており、例えば「4倍」なら「4人に1人が合格する見込み」という意味になります。
これを理解しておくと、受検に向けて「どれだけ頑張らなければならないか」がイメージしやすくなります。数が小さいほど合格のチャンスが広がります。
例えば、募集人員が50人の学校に200人が受けた場合、「200 ÷ 50 = 4倍」。つまり4人に1人が合格ということです。また、募集人員が100人で応募者が150人なら「150 ÷ 100 = 1.5倍」で、2人に1人に近い割合で合格することになります。
ですから、倍率を見たときには「何人が受けて」「何人入れるのか」「何倍か」をセットで理解することが大切です。

6.2 倍率が低くても安心?それとも油断?

倍率が低めであっても、油断せずに受検準備を継続することが必要です。
倍率が低くても、試験内容が変わったり、学校の人気が上がったり、受検者のレベルが上がったりすると、合格のハードルは変わるからです。さらに、記述式・資料分析などの対策が甘いと、倍率が低くても合格しづらくなることがあります。
たとえば、倍率が2.8倍に下がった学校でも、出題方式が難しく「資料を読み取り、自分の考えを文章で書く」問題が出て、きちんと準備していた子どもとそうでない子どもの差が大きくなったというデータがあります。
したがって、「倍率が低い=楽に合格」という考え方は誤りであり、準備の手を抜かないことが受検成功の秘訣です。

6.3 倍率をチェックするときに見るべき3つのポイント

倍率をチェックするなら、次の3つのポイントを必ず確認してください。
これらを確認することで、倍率という数字の“意味”を正しく理解でき、受検戦略を立てやすくなります。

  • 募集人員:何人入れるかを把握する。
  • 受検者数/応募者数:何人が受けたのか/申し込んだのかを知る。
  • 出題方式や昨年の合格ライン・傾向:記述式・資料型などの形式や過去の合格状況を調べる。
    以上のように、倍率を見る際には「数字だけ」ではなく、その数字の背景と条件を理解することが、志望校選び・受検対策において非常に重要です。

以下は、一部の都県の公立中高一貫校の2025年度の倍率です。

公立中高一貫校設立当初は高倍率になることが多いが、次第に倍率は下がっていき、ある程度のところで一定になる傾向がある。

■ 地域別データ表:公立中高一貫校の倍率(例)

地域学校数志願倍率(2025年度)備考
神奈川県5校相模原中等:160人/843人 → 5.27倍
平塚中等:160人/619人 → 3.87倍
横浜市立南高校附属中:160人/788人 → 4.93倍
横浜市立横浜サイエンスフロンティア中:80人/355人 → 4.44倍
川崎市立川崎高校附属中:120人/508人 → 4.23倍
都市部にて倍率4〜5倍程度の例
愛知県4校例:愛知県立中高一貫校「明和高校附属中」:17.1倍、刈谷10.2倍、半田4.9倍、津島2.1倍。新設校で倍率高めの傾向
東京都10校平均応募倍率:3.60倍(2025年度)都下でも倍率3〜4倍程度という情報あり

■ 学校別詳細ランキング:倍率が高めの公立中高一貫校(例)

ランキング順学校名募集人員志願者数倍率備考
1明和高校附属中学校(愛知県)80名1364名17.1倍新設校・高倍率例として紹介
2刈谷高校附属中学校(愛知県)80名818名10.2倍 比較的倍率が高い地域の例
3神奈川県立相模原中等教育学校(神奈川県)160名843名5.27倍比較的高倍率な公立中高一貫校の典型
4横浜市立南高校附属中学校(神奈川県)160名788名4.93倍学区内外含めた募集あり・倍率高め
5川崎市立川崎高校附属中学校(神奈川県)120名508名4.23倍都市部・安定した人気校
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ビッグロック先生

愛知県半田市にある小学生から高校生対象の学習塾です。 「成績が伸びない…」と悩む小学生〜高校生へ。 雙葉進学教室は、ハイブリッド式学習で“わかる”を“できる”に変える地域密着型進学塾です。 塾長は指導歴40年弱・教育学修士。

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