数学が伸びる勉強法

夏休みに数学の思考力を鍛える!伸び悩む理由を打開し偏差値60の壁を超える勉強法

「定期テストの計算問題はできるのに、実力テストの応用問題になると途端に点数が取れなくなる……」

「夏休みに入って必死に問題集を解いているのに、一向に模試の偏差値が上がらない……」

このようなお子さまの「伸び悩み」に焦りや不安を感じている保護者様も多いのではないでしょうか。

こんにちは、ビッグロック博士です。

私はこれまで40年間にわたり、国内(大阪・沖縄・愛知)だけでなく、
ロンドン、ニューヨーク、上海といった世界各国の主要都市で、
数多くの日本人受験生を指導し、第一志望校合格へと導いてきました。

また、教育学修士として「数学教育」の現場と理論の両面から、
子どもたちが数学につまずく原因を研究し続けています。

その経験から断言できることがあります。

数学の成績が偏差値60の手前でピタッと伸び悩んでしまう子には、
明確な理由があります。

そしてそれは、完全に打開することができます。

今回は、暗記数学から脱却し、
難関校受験を勝ち抜くための
「本物の数学思考力」を鍛える極意をお伝えします。

なぜ勉強しているのに伸びないのか?「暗記の壁」という根本原因

いくら勉強しても数学の応用力がつかない最大の理由は、

「解き方のパターンを丸暗記しようとしているから」

です。

数学が伸び悩む典型的なパターンを分析してみましょう。

原因①:「問題文の状況」を正しくイメージできていない

応用問題が苦手な子は、問題文を読んだ瞬間に
「どの公式を使うんだっけ?」
と頭の中の記憶を探し始めます。

そうではなく、問題文に書かれている条件を
「図やグラフ、簡単な表」に書き起こし、
状況を視覚的に整理する習慣が圧倒的に不足しています。

原因②:答え合わせが「合っているか・間違っているか」の確認で終わっている

問題集を解いたあと、解説を読んで
「あぁ、そうやるのか」
と納得して終わりになっていませんか?

「なぜその1行目の式が導き出せるのか」
という「理由(なぜ?)」を掘り下げないまま次の問題へ進むため、
少しでもひねられた初見の問題に出会うと、
手も足も出なくなってしまうのです。

夏休みに「数学的思考力」を劇的に開花させる3つのステップ

トップクラスの成績を収め、
難関高校へ進学していった生徒たちは、
決して「もともと天才だった」わけではありません。

彼らは例外なく、
「なぜそうなるのか」を自分の言葉で論理的に説明できるまで深く考える訓練
を積んでいました。

この夏休み、お子さまの思考力を鍛えるために、
以下の3つの学習行動を実践させてください。

ステップ1:問題文を読んだら、まず「手を動かして図・グラフを描く」

文章だけで書かれた応用問題を解くときは、
いきなり式を書くのをやめさせましょう。

  • 関数問題なら、必ず座標軸を引き、分かっている座標や直線を書き入れる。
  • 文章題なら、数量の関係を線分図や表にする。 視覚化することで、脳は「何を求めればゴールにたどり着くのか」という論理的な道筋(思考のレール)を捉えやすくなります。

ステップ2:解説の「1行目」ができる理由を徹底的に追究する

答え合わせの際、もっとも重要なのは「解説の1行目」です。

「なぜ、この問題では最初にこの式を立てるのか?」
「なぜ、ここで補助線を引く発想に至るのか?」

この「なぜ」に対して、お子さま自身が
「〇〇という条件が問題文にあるからだよ」
と説明できるようになるまで、
解説を読み込ませてください。

このプロセスこそが、数学の思考力を鍛える本質です。

ステップ3:5分〜10分は「あえてじっくり悩む」時間を確保する

分からない問題に出会ったとき、
すぐに解答を見るのは思考放棄と同じです。

夏休みは時間に余裕があるからこそ、
「ああでもない、こうでもない」
とノートの余白に補助線を引いたり、
具体的な数字を当てはめたりして
悩む時間を5〜10分は作ってください。

この「試行錯誤の総量」が、
秋以降の爆発的な伸びへとつながります。

まとめ:「数学ができる子の考え方」は環境と習慣で作られる

数学の応用力とは、生まれ持ったセンスではありません。

「正しい問いを自分に投げかけ、論理的なプロセスを楽しむ習慣」

のことです。

「うちの子にはまだ思考力を鍛えるのは早いのではないか」
「もう手遅れかもしれない」

と諦める必要は一切ありません。

暗記主体の勉強から、思考主体の勉強へと切り替える最適なタイミングが、
このまとまった時間が取れる夏休み期間なのです。

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大岩裕之(おおいわ ひろゆき) 雙葉進学教室 塾長。数学教育学修士・専修免許状取得。ロンドン・ニューヨーク・上海など6都市での指導を経て、2015年より半田市にて開校。指導歴40年・数学・理科専門。

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