「うちの子、計算はできるのになぜか文章題で詰まる…」
こんな悩みを持つ保護者の方は多いです。
実は、数学が苦手な子の共通点のひとつに、問題文の「読み方」があります。
思考力が高い子は、問題文を読む段階ですでに"解く準備"を終わらせているのです。
目次
① 答えは「情報の整理」にある。読み方が、解き方を決める
数学ができない理由として真っ先に
「計算ミス」「公式を覚えていない」が挙がりますが、
現場で何百人もの中学生を見てきたビッグロック博士が気づいた
本当の数学思考力の差は、もっと手前にあります。
それは、問題文を読んでいる段階での情報処理の質です。
思考力が高い子は、問題を読む数十秒の間に
「何が与えられているか」
「何を求めるのか」
「何と何が対応しているか」
を半自動的に整理しています。
この習慣こそが、数学ができるようになる方法(中学生)の核心です。
結論:問題文を「読む」のではなく「解析する」習慣が、思考力の差を生んでいる。
② なぜ「読み方」で数学の得意・苦手が決まるのか?
問題文は「命令文」である
数学の問題文は、実は非常に精密な指示書です。
「次の二次方程式を解け」の一文に、
「解法の種類(因数分解か解の公式か)」
「求めるもの(xの値)」
「条件(方程式の形)」
がすべて含まれています。
数学思考力の鍛え方とは、こうした情報をすばやく取り出せるようになる訓練にほかなりません。
「数学が伸びない理由」の多くは読解にある
塾で授業を聞いてわかった気になっても、いざ問題を解くと手が止まる。
数学が伸びない理由の大半は、公式の未定着より
「問題が何を聞いているかわからない」状態にあります。
問題文の読み取りが曖昧だと、途中式を正しく立てられず、計算ミスとは別の場所でつまずきます。
【苦手な子のパターン】 問題文を一読して「なんとなく」解き始め、途中で条件を見落として答えがズレる。
【得意な子のパターン】 問題文を読みながら「既知・未知・条件」を自然に仕分けし、解く方針が立ってから式を書く。
③ 数字で見る「読み取り力」の影響
塾内の分析によると、
中学生の数学の失点のうち約7割が
「問題の読み違い・条件の見落とし」に起因しています。
また、問題文を構造化して読む習慣がある生徒とそうでない生徒では、
文章題の正答率に2〜3倍の差が生まれることもあります。
読み取りの型を意識的に練習し始めてから多くの生徒に変化が現れるまでの平均期間は、およそ3週間です。
文部科学省の全国学力調査でも、
数学の思考・判断・表現を問う問題の正答率は、
知識・技能問題より一貫して低い傾向があります。
これは数学の勉強法として「問題を解く量」だけを増やしても、
読み取り力が育っていなければ得点につながらないことを示しています。
④ 雙葉進学教室で見た「読み取りが変わった瞬間」
雙葉進学教室に通うA君(中2)は、入塾当初、計算ミスが多く「計算が苦手」と思い込んでいました。
しかし授業中に問題文を音読してもらうと、条件を読み飛ばしていることが判明。
実は計算自体は正確で、計算ミスの原因ではなく「読み取りミス」だったのです。
「問題文を読むとき、どこに線を引くか意識するようにしたら、なぜかスラスラ解けるようになった。
数学ってこういうことか、ってはじめてわかった気がします。」(A君・中2)
またBさん(中3)は、
数学の途中式をなぜ書くのかを理解していませんでした。
「答えが合えばいい」と思っていたのですが、
途中式を書く習慣が「問題文の情報を整理する」プロセスそのものだと気づいてから、文章題の得点が大幅に伸びました。
博士メモ:途中式を省く子ほど、問題文の情報整理も省いている。途中式は「思考の地図」です。
⑤ 今日からできる「問題文の読み取り」トレーニング
中学生への数学の勉強法(わかりやすく)として、
以下の3ステップを問題を解く前の「ルーティン」にしてみてください。
これが数学思考力の鍛え方の第一歩です。
ステップ1:「与えられた情報」に線を引く
数値・単位・条件・グラフの情報をすべてマーキングします。
「わかっていること」を視覚化するだけで、問題の全体像が見えてきます。
ステップ2:「何を求めるのか」を自分の言葉で書く
問題文の最後にある「求めよ」「答えよ」の部分を、余白に自分の言葉で一行書きます。
これだけで読み違いが激減します。
ステップ3:「どの知識を使うか」を問題文から探す
「平行」「面積」「速さ」などのキーワードが、使う公式・定理のヒントになっています。
読みながら使う道具を決める習慣をつけましょう。
数学の復習方法として「読み取りの振り返り」を加える
テスト後や問題演習後の数学の復習方法として、
「なぜ間違えたか」だけでなく「どこで読み違えたか」を確認するクセをつけましょう。
答え合わせのときに「問題文のどの情報を見落としたか」を一言メモするだけで、次の問題への読み取り精度が上がります。
まとめ:数学が苦手を克服する最短ルートは、計算量を増やすより「問題文の読み方」を変えること。数学が得意な子の特徴は、生まれつきではなく、この「読解の型」を身につけているかどうかです。
雙葉進学教室では、数学・理科を専門とした少人数指導でお子さんの「解き方の習慣」から丁寧に指導しています。
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大岩裕之(おおいわ ひろゆき) 雙葉進学教室 塾長。数学教育学修士・専修免許状取得。ロンドン・ニューヨーク・上海など6都市での指導を経て、2015年より半田市にて開校。指導歴40年・数学・理科専門。