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01|数学が得意な子には「6つの共通点」がある
雙葉進学教室でこれまで数百人の中学生を指導してきて、はっきりわかったことがあります。
数学が得意な子は、特別な才能を持っているわけではありません。
「生まれつき数字に強い」
「頭の回転が違う」
——そう思いたくなる気持ちはよくわかります。
しかし実際に指導の現場で観察すると、数学が得意な子の特徴は才能ではなく、
日々の学習習慣と思考の癖に集約されます。
逆に言えば、その習慣と思考の癖を身につければ、数学が苦手な子でも必ず伸びます。
中学生の数学勉強法を根本から変えるヒントとして、
まず「得意な子が何をしているか」を知ることから始めましょう。
共通点① 途中式を必ず、丁寧に書く
数学が得意な子ほど、途中式を面倒がらずに書きます。
計算が速い子でも、「頭の中で解ける」と思うような問題でも、必ず紙に書き出します。
数学で途中式を書く理由を、彼らは本能的に理解しているのです。
「書くことで思考が整理される」
「ミスがあってもどこで間違えたかすぐわかる」
——この感覚が身についています。
共通点② 「なぜ?」を止めない
公式を覚えるとき、数学が得意な子は
「なぜこの公式が成り立つのか」
を必ず確認します。
数学の思考力とは、この「なぜ?」を積み重ねる習慣から生まれます。
暗記で乗り切ろうとせず、理屈から理解するため、初めて見る応用問題にも対応できます。
共通点③ 間違えた問題を「宝」だと思っている
数学が得意な子は、テストや問題集で間違えたとき、落ち込むよりも
「なぜ間違えたのか」に興味を持ちます。
間違いを分析することが成長につながると知っているからです。
数学の復習方法として、間違えた問題の原因を掘り下げる習慣が自然に身についています。
共通点④ わからない箇所をその日のうちに解決する
数学は積み上げ教科です。
得意な子はこれをよく知っているため、
「今日わからなかったことを明日に持ち越さない」
を鉄則にしています。
計算ミスの原因を放置しないのと同様に、
理解の穴をすぐに潰す習慣が、長期的な成績の安定につながっています。
共通点⑤ 「解けた」で終わらず、「別の解き方はないか」と考える
一つの問題を解いたあと、数学が得意な子はさらに
「もっとシンプルに解けないか」
「別のアプローチがあるか」を考えます。
この習慣が数学の思考力を鍛え、応用問題への対応力を育てます。
共通点⑥ 復習のタイミングが早い
数学が得意な子の特徴として見逃せないのが、復習の速さです。
授業の当日か翌日に必ず見直し、1週間後にもう一度解き直すサイクルを習慣にしています。
数学の復習方法として、
「忘れかけたころに解き直す」
間隔反復が定着の速さを決定的に左右します。
02|なぜ同じ授業を受けても差がつくのか?根本的な理由
「同じ授業を受けているのに、なぜあの子は数学ができるんだろう」
——この疑問を持ったことがある中学生や保護者の方は多いはずです。
数学が伸びない理由と、得意な子がぐんぐん伸びる理由は、実は同じコインの裏表です。
理由① 授業中の「処理の深さ」が違う
数学が得意な子は、授業中に「これはなぜこうなるんだろう」と考えながら聞いています。
一方、数学が苦手な子は「とりあえずノートに写す」で終わっていることが多い。
同じ1時間の授業でも、頭の中での処理の深さがまったく異なります。これが数学の思考力の差として蓄積されていきます。
理由② ミスへの向き合い方が根本的に違う
計算ミスの原因を「ケアレスミスだから仕方ない」と流すか、「なぜこのミスをしたか」を分析するか
——この差が半年・1年後の成績の差になります。
数学が得意な子は、ミスを偶然ではなく「自分の思考のクセが出た必然」として捉えます。
理由③ 「わかる」の基準が高い
数学が苦手な子は「先生の説明を聞いてわかった気がした」を「わかった」と判断します。
数学が得意な子は「自分一人で最初から最後まで解けた」を「わかった」の基準にしています。
この基準の差が、数学ができない理由として最も見落とされがちなポイントです。
理由④ 数学の勉強法そのものが体系化されている
中学生の数学勉強法として、得意な子は
「予習→授業→当日復習→1週間後の解き直し」
というサイクルを無意識に実践しています。
数学の勉強法が中学生にとってわかりやすく体系化されているかどうか、これが長期的な成績の差を生みます。
03|データで見る:数学が得意な子の学習実態
文部科学省の調査や複数の学習塾の研究によると、数学の成績上位層には学習行動に明確な共通点があることが示されています。
数学が得意な子の学習習慣(上位20%の生徒の行動)
| 学習習慣 | 実践している割合 |
|---|---|
| 授業当日に復習する | 84% |
| 途中式を必ず書く | 91% |
| 間違えた問題の原因を書き残す | 76% |
| 公式の導き方まで理解している | 68% |
| 解いた問題を1週間後に再確認する | 72% |
※雙葉進学教室 在籍生徒アンケートデータ(n=180)をもとに作成
特筆すべきは「途中式を必ず書く」が91%という数字です。
数学が苦手な子のデータでは同じ項目が22%でした。
途中式を書くかどうかだけで、得意・苦手がほぼ判別できると言っても過言ではありません。
数学が得意な子と苦手な子の行動比較
| 場面 | 得意な子の行動 | 苦手な子の行動 |
|---|---|---|
| 授業中 | 「なぜ?」を考えながら聞く | ノートを写すことに集中 |
| 問題を解くとき | 方針を立ててから計算 | すぐ計算し始める |
| 間違えたとき | 原因を分析してノートに記録 | 答えを赤で写して終わり |
| わからないとき | その日のうちに解決する | そのまま次に進む |
| テスト前 | 間違いノートを見直す | 教科書を最初から読み直す |
| 解き終わったとき | 別解や検算を試みる | すぐ次の問題へ |
この表を見ると、数学が得意な子と苦手な子の差は「センス」や「頭の良さ」ではなく、行動の選択の積み重ねであることがよくわかります。
成績が伸びた生徒に共通する「最初に変えた習慣」
雙葉進学教室で成績が大きく伸びた生徒に「最初に何を変えましたか?」と聞くと、回答は3つに集中します。
1位:途中式を必ず書くようにした(43%)
2位:間違えた問題の原因をノートに書くようにした(31%)
3位:わからない問題をその日のうちに質問するようにした(18%)
数学ができるようになる方法として、
まず「途中式を書く」という最もシンプルな習慣から変えることが、最も効果的だというデータが出ています。
04|塾現場の実例:「苦手」から「得意」に変わった子たちの話
数学が得意な子の共通点を意識的に真似ることで、劇的に成績が変わった生徒の実例を紹介します。
実例① Cくん(中学3年生):偏差値43 → 61に
入塾時のCくんは「数学は絶対に無理」と断言するほど苦手意識が強い状態でした。
しかし指導を始めてすぐ、ある特徴に気づきました。
問題を解くとき、方針を考えずにいきなり計算を始め、途中でわからなくなって止まるパターンを繰り返していたのです。
数学の思考力の鍛え方として、まず「問題文を読んだら30秒考えてから手を動かす」ルールを設定。
次に途中式を省略しないよう徹底指導しました。
最初は「こんな細かいことが意味あるの?」と半信半疑でしたが、
2ヶ月後には「途中式を書くと自分のどこが違うかわかる」と自分から言うようになりました。
受験直前には偏差値が43から61まで上昇。第一志望校に合格しました。
実例② Dさん(中学2年生):定期テスト平均点 → 上位10%へ
Dさんは「授業はわかるのにテストになると点が取れない」という典型的なパターンでした。
話を聞くと、復習は「教科書を読み返す」だけで、間違えた問題を再度解く習慣がまったくなかったことがわかりました。
数学の復習方法を根本から変えるため、「間違いノート」の作り方を指導。
間違えた問題を貼り、「なぜ間違えたか」を一言書き、3日後と1週間後に同じ問題を解き直すサイクルを導入しました。
「最初はめんどうだったけど、テスト前に見返すと自分の弱点がわかって不安がなくなった」とDさん。
次の定期テストから点数が安定し、学年上位10%に入るようになりました。
実例③ Eくん(中学1年生):「数学だけ追いつけない」状態から脱出
小学校の算数から苦手意識があったEくんは、中学に入ってから数学だけが極端に遅れていました。
数学ができない理由を探ると、小5の「分数の割り算」と小6の「比」の理解が曖昧なまま中学の「文字式」に進んでいたことが原因でした。
中学の内容を進めながら小学校の抜けをさかのぼって埋める指導を並行実施。
同時に「わからなくなったらすぐ言う」というルールを徹底しました。
半年後、Eくんは「数学の勉強が苦じゃなくなった」と話し、定期テストで80点以上を安定して取るようになりました。
「うちの子には数学のセンスがないんです」という言葉をよく聞きます。
でも実際に指導すると、センスではなく習慣の問題がほぼ100%です。
数学が得意な子がやっていることを丁寧に真似るだけで、どの子でも必ず伸びます。 ― 雙葉進学教室 塾長
05|解決策:数学が得意な子と同じ習慣を身につける方法
数学ができるようになる方法として、中学生がすぐに実践できる具体的なステップをまとめます。
数学の勉強法を中学生向けにわかりやすく整理しました。
STEP1:今日から途中式を「全部」書く
すべての変化はここから始まります。
どんな簡単な計算でも、頭の中だけで処理せずに必ず紙に書く。
これが計算ミスの原因を根絶する最短の方法です。
「時間がかかる」と感じるのは最初の2週間だけ。
それ以降は「書かないと気持ち悪い」という感覚になります。
STEP2:「間違いノート」を今日から作る
テストや問題集で間違えた問題を、ノートやルーズリーフに貼ります。
その横に「なぜ間違えたか」を一言書く。これだけです。
数学の復習方法として、このノートを3日後と1週間後に開いて同じ問題を解き直すサイクルを回せば、弱点は確実に消えていきます。
STEP3:公式は「なぜ?」まで確認してから覚える
次に新しい公式を習ったとき、
「なぜこの式が成り立つのか」を教科書や参考書で確認してから覚えましょう。
数学の思考力の鍛え方として、この習慣が最も効果的です。
最初は時間がかかりますが、理屈がわかった公式は絶対に忘れません。
STEP4:問題を解く前に「30秒考える」癖をつける
問題文を読んだらすぐ計算を始めるのではなく、30秒だけ手を止める。
「何を求めているか」「どの知識が使えるか」「似た問題を解いたことがあるか」
——この3点を考えてから動く習慣が、数学の思考力を飛躍的に高めます。
STEP5:わからない箇所はその日のうちに解決する
数学が伸びない理由の大きな一つが「わからないことの放置」です。
授業でわからなかった箇所、問題集で詰まった箇所は、その日のうちに先生・参考書・動画などで解決する。
この鉄則を守るだけで、数学の積み上げが崩れなくなります。
STEP6:解いた問題を「1週間後」にもう一度解く
中学生の数学勉強法として最も効果があるのに最も見落とされているのが、間隔を空けた反復です。
解いた問題集のページに日付を書いておき、1週間後に解き直す。
このサイクルを続けると、定着率が劇的に変わります。
数学が得意な子と苦手な子の差は、才能ではなく習慣です。
「得意な子が当たり前にやっていること」を意識的に真似る
——それが、数学ができるようになる方法として最も確実なアプローチです。
数学が苦手な子の共通点がわかれば、その逆をやればいい。
シンプルですが、これが真実です。今日から一つだけ、変えてみてください。
まとめ:数学が得意な子の共通点6つ
- 途中式を必ず、丁寧に書く
- 「なぜ?」を止めない
- 間違えた問題を「宝」だと思っている
- わからない箇所をその日のうちに解決する
- 「解けた」で終わらず、別の解き方を考える
- 復習のタイミングが早い
この6つは、すべて今日から真似できる習慣です。才能は関係ありません。
雙葉進学教室では、数学・理科を専門とした少人数指導でお子さんの「解き方の習慣」から丁寧に指導しています。
体験授業(無料)受付中です。お気軽にお問い合わせください。
大岩裕之(おおいわ ひろゆき) 雙葉進学教室 塾長。数学教育学修士・専修免許状取得。ロンドン・ニューヨーク・上海など6都市での指導を経て、2015年より半田市にて開校。指導歴40年・数学・理科専門。