「文章問題になると急に点数が下がる…」
「考えは合っているのに、答えがずれてしまう…」
このような悩みは、多くの小学生・中学生が抱えています。よくよく見てみると、原因の多くは“問題文のどこを使えばいいか分からない”という点にあります。
しかし、その悩みは「根拠探し」が身につけば驚くほど改善します。
なぜなら、根拠を使って答える習慣がつくと、感覚ではなく“文章に書かれた理由”をもとに考えられるようになるからです。国語だけでなく、算数・理科・社会でも同じ仕組みで問題が解けるようになります。
根拠探しは、特別な教材がなくても今日から始められる学習法です。
この記事では、
- 根拠探しとは何か
- 得点が安定する理由
- 具体的なトレーニング方法
- 科目別のコツ
- 家庭・塾でのサポート法
をわかりやすく整理し、根拠探しを習慣にするための実践法をまとめました。
読み終わるころには、「どう答えればいいか分からない」という不安が消え、問題文の“根拠”が自然と見つかるようになります。
Contents
1 根拠探しトレーニングとは何か
1.1. 問題文の“根拠探し”ってどういうこと?
問題文の“根拠探し”とは、答えの理由となる部分を文中から見つける力のことです。
テストでは、なんとなくで答えると間違いやすく、文章に書かれた根拠をもとに考えることで、正しい判断ができるようになるためです。
根拠探しをするときのポイントは次の3つです。
- 問いをよく読む(何を聞かれている?をはっきりさせる)
- 答えに関係しそうな文に線を引く
- その線を“理由として使えるか”確かめる
例えば、国語の問題で「主人公がうれしかった理由を答えなさい」とあれば、
“うれしい”気持ちに関する文を探し、その文が理由にあたるかを確認します。
つまり問題文の根拠探しとは、文章の中にある“答えのもと”を見つける作業であり、点数UPに直結する重要な学習方法です。
1.2. 根拠探しが苦手な理由とその解消法
多くの小学生が問題文の根拠探しを苦手にするのは、「どこを見ればよいか」が分からないまま解いてしまうからです。
文章中にはたくさんの情報があり、目的を決めずに読むと必要な部分が見つからず、結局“感覚で答える”形になってしまうためです。
根拠探しが苦手になる理由と、すぐできる解消法をまとめます。
苦手になる理由
- 問いの意味を読み取れていない
- 大事な文を見つける習慣がない
- 文と答えのつながりを考えていない
解消法
- 問いに丸をつける
- “理由・変化・気持ち”などの言葉に線を引く
- 根拠を1か所だけでなく2か所探す
例えば、「主人公がどう感じたか?」という問いなら、気持ちを表す言葉(うれしい・悲しい・不安など)を探すだけで、一気に答えに近づきます。
つまり根拠探しが苦手な理由は“探し方を知らないだけ”であり、問い→重要語句→根拠の文という順に読むことで、だれでも克服できます。
1.3. 根拠探しが得意になると何が変わる?
問題文の根拠探しが得意になると、読解問題はもちろん、算数・理科・社会などすべての教科で得点力が大きく伸びます。
根拠をもとに考える習慣が身につくと、“自分勝手な答え”が減り、答えの正しさが安定するためです。また、資料問題でも結論がズレにくくなります。
根拠探しができるようになると、次のような変化が起こります。
- 文章が読みやすくなる(必要な箇所を見つけられる)
- 理由づけが上手になる(記述問題で高得点が取りやすい)
- 資料から情報を読み取れる(適性検査や総合問題で有利)
- 考えるスピードが速くなる(答えの方向が早く決まる)
例えば、文章問題で「この行動をした理由を答えよ」と出たとき、根拠が見つかれば答え方は自然に決まります。
したがって、根拠探しが得意になることは、全教科の得点を安定させ、考える力を確実に底上げする最強のトレーニング法と言えます。
2 具体的に使える根拠探しトレーニング法
2.1. 段落・資料から“根拠の印”をつける練習
問題文の根拠探しトレーニングの第一歩は、段落や資料に“印”をつける習慣を身につけることです。
文章をただ読むだけでは根拠が散らばってしまい、どこが答えにつながるのか判断しにくいからです。印をつけると、大事な部分が視覚的に見えやすくなります。
根拠の印をつけるときのポイントは次の通りです。
- 問いに合う言葉に線を引く(理由・変化・気持ちなど)
- 段落の要点に丸をつける
- 資料の重要な数値にチェックを入れる
- 表では増減・最大・最小に印をつける
例えば、国語の文章で「主人公の気持ちの変化」を問われたら、
“気持ち”に関連する文に印をつけていくと、根拠が自然に見つかります。
したがって、根拠探しトレーニングの基本は、段落・資料に印をつけて“見える化”し、大切な部分を明確にすることです。
2.2. 問いと根拠を使って“自分の答え”を作る練習
根拠探しを活かすためには、見つけた根拠を使って自分の答えをつくる練習を行うことが欠かせません。
根拠を線で引くだけでは得点につながらず、「問い→根拠→自分の言葉」という流れで答えを組み立てる力が必要だからです。
効果的な答えの作り方は次の3ステップです。
- 問いの言葉をつかむ
例:「理由」「変化」「気持ち」 - 根拠の文を1〜2か所選ぶ
→ 『〇〇と書かれている』という部分 - 根拠を使って自分の言葉にする
→ 「〜と書かれているので、〜と考えられる」
例えば、
「主人公が安心した理由を答えよ」
という問題なら、
- 根拠:『友だちが助けに来てくれた』
- 答え:『友だちが来てくれたため安心した』
のように根拠を踏まえた答えが作れます。
つまり、問題文の根拠探しは、根拠を見つける→自分の言葉でまとめるという流れを練習することで初めて効果が大きくなります。
2.3. 記述問題で根拠探しを活かす方法
記述問題こそ、根拠探しトレーニングの力がもっとも発揮される場面です。
記述問題は“理由づけ”が評価の中心であり、文章に書かれた根拠を使えると、答えの説得力が大きく高まるためです。
記述問題で根拠探しを活かすためのコツは以下です。
- 根拠の文を引用する(「〜と書かれている」)
- 根拠→考えの流れを崩さない
- 根拠が2つある場合は並べて説明
- 自分の意見を入れるときは根拠に基づける
例えば、
「主人公が行動した理由を文章全体から説明せよ」
という問題なら、
- 根拠:『〜と考えたため』『〜と感じたから』
- 組み立て:『〜と書かれているので、〜したと考えられる』
このように根拠を入れた文章の方が採点基準に合いやすく、得点が安定します。
したがって、記述問題では根拠→自分の考え→まとめの順に書くことで、根拠探しトレーニングの成果を最大限に活かせます。
3 科目別で使える根拠探しのコツ
3.1. 国語の文章問題での根拠探しのポイント
国語の文章問題では、気持ち・理由・変化を表す文を見つけることが、根拠探しトレーニングに最も効果的です。
国語の問いの多くは、「なぜ?」「どのように?」「どう感じた?」という答えを求めるため、文章中の心情語や説明部分がそのまま根拠になるからです。
国語で根拠探しをするコツは以下のとおりです。
- 気持ちを表す語に線を引く
(うれしい・こわい・不安など) - 理由を示す言葉をチェックする
(〜から・〜ため・〜ので) - 会話文では“心の動き”を意識する
- 段落の最初と最後をよく読む
例えば、「主人公の気持ちの変化を答えよ」という問いなら、
“最初の気持ち”と“最後の気持ち”に印をつけるだけで、答えの方向がはっきりします。
つまり、国語の根拠探しトレーニングは、気持ち・理由・変化を表す文を確実に押さえることが得点アップの近道です。
3.2. 算数・理科の資料問題で根拠を探す方法
算数・理科の資料問題では、数値の変化や条件のつながりを見つける力が根拠探しの中心になります。
資料問題は文章よりも「図・表・グラフ」が情報源となるため、変化のポイントや規則性を押さえることで正しい答えに近づけるからです。
算数・理科での根拠探しのコツは次のとおりです。
- 最大・最小・変化点に印をつける
- 増えた理由・減った理由を考える
- 条件文の“かぎ”になる言葉に線を引く
(例:一定、同じ時間、温度が上がる など) - 確かめ計算で裏付けを取る
例えば、理科の「植物の成長記録」で“なぜ伸びが止まったか”と問われたら、
- 光の当たり方
- 水の量
- 気温
などの資料と比べて理由を探すと根拠が見つかります。
したがって、算数・理科の根拠探しトレーニングでは、変化・条件・数値の3点を押さえることが最も効果的です。
3.3. 社会でグラフ・写真・資料から根拠を探す練習
社会科では、文章よりもグラフ・地図・写真を使った根拠探しが重要になります。
社会の問題は、データをもとに理由を考える形式が多く、視覚情報を読み解ける力がそのまま得点につながるためです。
社会で根拠探しをする際のポイントは次のとおりです。
- グラフの動きを“上がる・下がる”で確認
- 地図では方位・川・山の位置に注目
- 写真の“写っているもの・写っていないもの”をチェック
- 資料同士を比べて考える癖をつける
例えば、「この町で工場が増えた理由を答えよ」という問題なら、
- 川の位置
- 道路の整備
- 人口の変化
などの資料を比べて説明すると、根拠のある答えが作れます。
つまり、社会の根拠探しトレーニングは、資料の“見える情報”から理由を組み立てる習慣が得点力アップにつながります。
4 家庭や塾でできる根拠探しサポート体制
4.1. 親ができる“根拠探し”を教える声かけ
家庭で根拠探しをサポートするには、親が答えを教えるのではなく、考えを引き出す声かけを行うことが大切です。
根拠探しトレーニングは「自分で見つける」経験が力になるため、ヒントを与えすぎると本来伸ばしたい思考力が育たなくなるからです。
家庭で使える効果的な声かけは以下の通りです。
- 「どこに書いてあると思う?」
- 「それは文章のどの部分とつながる?」
- 「なぜそう考えたの?」
- 「もう一つ理由を探せる?」
例えば、子どもが「ここだと思う」と答えたとき、すぐに正否を言うのではなく、
「その文のどこが理由になるかな?」と掘り下げると、根拠の使い方が自然と上達します。
つまり家庭でのサポートは、“考えを引き出す声かけ”を徹底し、根拠探しを自分ごととして考えられる環境を整えることが中心になります。
4.2. 塾・学校で取り入れたい根拠探しワークの例
塾や学校では、根拠探しトレーニングを授業に組み込むことで、子どもたちの理解が深まり、記述問題の得点力が安定します。
集団指導では複数の考え方が出るため、他の子の「根拠の見つけ方」を知る機会が増え、自分の考え方の弱点に気づきやすくなるからです。
授業で取り入れやすい根拠探しワークの例は次の通りです。
- 根拠の文を見つける競争ワーク
- グラフと文章を組み合わせた読み取りワーク
- 記述の“根拠部分だけ”を書き出す練習
- 根拠を2つ選び、理由づけを作る練習
例えば、先生が文章を提示し、「この問いに使える根拠を2つ見つけよう」とクラス全員で取り組むと、答えの根拠の選び方に違いが出て学び合いが生まれます。
したがって、塾や学校では“根拠を探す→理由づけをする→記述でまとめる”という流れのワークを取り入れることで、大きく力が伸びます。
4.3. トレーニングの継続を助けるチェックリスト
根拠探しトレーニングは、継続することで力が定着するため、チェックリストを使って習慣化させる方法が有効です。
毎回同じ手順を確認しながら解くことで、「根拠を探す流れ」が身につき、どの教科の問題でも迷わず取り組めるようになるためです。
毎日の学習に使えるチェックリストは以下です。
根拠探しチェックリスト
- 問いを読んで、聞かれていることを確認したか
- 根拠のありそうな文や資料に印をつけたか
- 根拠を使って答えを作ったか
- 答えが“問いに合っているか”を見直したか
例えば、社会のグラフ問題でも国語の文章問題でも、このリストを使うだけで根拠の見落としが減り、答えの精度が安定します。
つまり、根拠探しの習慣を作るためには、チェックリストで手順を固定化し、毎日の学習に“同じ流れ”を作ることが最も効果的です。
5 まとめ:根拠探しを習慣化して得点力アップ
5.1. 今日から始める“根拠探し”3ステップ
問題文の根拠探しトレーニングは、今日からすぐに始められ、効果が出やすいシンプルな学習法です。
根拠探しは道具も特別な教材もいらず、文章・表・グラフがあればどんな教科でも練習できるため、毎日の学習に取り入れやすいからです。
今日から始められる根拠探しの3ステップは以下です。
- 問いをはっきりさせる
→ 聞かれている言葉に丸をつける - 文章・資料から根拠の印をつける
→ 気持ち・変化・理由・数値に注目 - 根拠を使って答えをつくる
→ 「〜と書かれているので、〜と考えられる」
例えば、国語の短い文章でも「この行動をした理由を答えよ」とあれば、理由につながる文を1〜2か所探すだけで、答えが作れます。
つまり、根拠探しは“問い→印つけ→答え作成”の3ステップを習慣にすることで、どの教科でも確かな力に変わる学習法です。
5.2. 根拠探しで得点力が変わる2つの理由
問題文の根拠探しトレーニングを続けると、テスト全体の得点が安定し、苦手克服にもつながります。
どんな問題でも「書いてあることに基づいて考える」習慣ができるため、感覚で答える回数が減り、失点しにくくなるからです。
得点力が上がる理由は次の2つです。
- 根拠を使うと答えがぶれない
→ 説明に一貫性が生まれる - 記述問題で“理由づけ”が強くなる
→ 答えの説得力が高まり高得点になりやすい
例えば、算数の資料問題でも「なぜ増えたのか」を説明するとき、根拠の数値を入れるだけで回答の正確さが変わります。
したがって根拠探しは、“正確な答え”と“理由の強さ”を同時に高め、全教科の得点力を底上げする学習法と言えます。
5.3. 根拠探しを習慣にして各教科で強くなろう
根拠探しトレーニングを習慣化すると、国語だけでなく、算数・理科・社会のすべてで強くなる学び方が身につきます。
根拠をもとに考える習慣は「読む力・考える力・説明する力」を同時に伸ばすため、どの教科でも応用できる共通スキルになるからです。
根拠探しが生きる教科の例は次のとおりです。
- 国語:気持ち・理由・変化を読み取れる
- 算数:条件・数値・規則性を押さえられる
- 理科:実験結果の理由を説明できる
- 社会:グラフや地図を使って考察できる
例えば、地理の問題で「この地域で工場が多い理由を答えよ」と問われたとき、地図の川・道路・人の動きなど、資料から正しく根拠を拾える子は強くなります。
つまり根拠探しトレーニングを習慣にすると、全教科に広く効く“学力の土台”が作られ、テストに強くなる学び方が自然と身につきます。