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1. 小4の感情面:反抗期に近い言動とは?
1.1. 小4の壁で見られる反抗的な言動の特徴
小4になると、これまで素直だった子どもが急に親に反抗的な態度を見せ始めることがあります。「うるさい!」などと言い返したり、言い訳が増えたりする様子に、戸惑う母親も少なくありません。
具体的には、次のような言動が見られます:
- 暴言が増える:「うざい」「だまれ」など、乱暴な言葉を使うようになる
- 親の指示を無視する:話しかけても返事をせず、聞こえないふりをする
- 口答えが多くなる:何を言っても言い訳や反論をする
- 態度が冷たい:以前のように話さなくなり、距離を置きたがる
これらの言動は一時的なものではなく、成長の過程で見られる自然な変化です。小4の壁における感情面の変化は、子どもが「自分の考えを持ち始めた証拠」とも言えます。母親としては受け入れがたい気持ちになるかもしれませんが、子どもの心の成長を見守ることが大切になります。
1.2. 反抗期との違い:ギャングエイジって何?
小4の感情面での変化は、実は「反抗期」とは少し違う「ギャングエイジ」という時期と深く関係しています。ギャングエイジとは、子どものみの少人数のグループを作って、仲間内だけの価値観やルールに従って活動する時期を指す言葉です。
ギャングエイジと本格的な反抗期の違い:
項目ギャングエイジ(小4頃)第二次反抗期(中学生頃)主な時期小学3〜4年生中学生以降特徴友達優先、仲間集団を重視自我の確立、精神的自立対象親や先生より友達を優先親からの完全な独立を求める
ギャングエイジは思春期に見られる反抗期とは違い、これまでとは少し違った態度を取り、親や先生などに反抗したり、そばにいる仲間からの影響を強く受けながら行動する時期なのです。
つまり、小4の反抗的な言動は「友達との関係」が大きく影響しているという点が特徴です。
1.3. なぜ急に反抗的になるの?心の変化を理解する
小4で急に反抗的になるのには、きちんとした理由があります。この時期の子どもの心には、大きく3つの変化が起きているのです。
①「仲間意識」の芽生え
低学年までは男女や決まったグループ関係なく遊ぶ子が多い中、この時期には同年代、同性の中で5〜6人程度の小さなグループを作って、そのグループのメンバーを基準に行動するようになります。友達との絆が何よりも大切になり、親よりも友達の意見を優先するようになります。
②「自立心」の育ち
親から離れて自分で考え、行動したいという気持ちが強くなります。親に管理されることを嫌がり、「自分のことは自分で決めたい」と思うようになるのです。
③「自己主張」の発達
自分の考えや意見を持つようになり、親の言うことに疑問を感じたら素直に「おかしい」と言えるようになります。これは知的な成長の証でもあります。
これらの心の変化は、子どもが「大人への第一歩」を踏み出している証拠。母親にとっては寂しく感じるかもしれませんが、成長に必要な大切なプロセスなのです。
2. 母親が戸惑う小4の言動・行動パターン
2.1. 「うるさい」「うざい」暴言が増えたとき
小4になって急に「うるさい」「うざい」といった暴言を使うようになり、ショックを受ける母親は非常に多くいます。これまで優しかった子どもの口から、こんな言葉が出るとは想像もしていなかったという声もよく聞かれます。
なぜ暴言が増えるのか?
反抗しても自分は嫌われないというあんしん感があるため、親や教師に対してイライラや不満をぶつける場合、言葉づかいが乱暴になることがあります。つまり、子どもは母親を信頼しているからこそ、感情を素直にぶつけてしまうのです。
また、友達同士で使っている言葉をそのまま家でも使ってしまうケースも多くあります。仲間内で「かっこいい」とされる言葉遣いを真似しているだけで、本当に母親を傷つけたいわけではありません。
暴言を言われたときの心構え:
- 言葉だけに過剰反応せず、その裏にある感情を読み取る
- 子どもが何にイライラしているのか、冷静に観察する
- 感情的に叱りつけるのではなく、「その言葉は悲しい」と伝える
- 完全に許容するのではなく、「使ってはいけない言葉」として区別を教える
暴言は確かに許せるものではありませんが、頭ごなしに否定すると、子どもはさらに反発します。まずは感情を受け止めた上で、言葉の使い方を教えていくことが大切です。
2.2. 親の言うことを聞かなくなった理由
「宿題しなさい」と言っても無視、「片付けて」と言っても動かない。小4になると、親の指示に従わない場面が格段に増えます。
なぜ親の言うことを聞かなくなるのか?
友達のことや学校での出来事などを親に話さないようになったり、嘘をついたりするなどして親から干渉されることを避ける傾向があります。子どもは自分の世界を守りたい、干渉されたくないという気持ちが強くなっているのです。
また、親の言うことが必ずしも正しいとは限らないと気づき始める時期でもあります。友達や先生から得た情報と親の意見が違うとき、子どもは混乱し、親の言葉を疑うようになります。
親の言うことを聞かない背景にあるもの:
- 自分で判断したい、決めたいという自立心
- 親にコントロールされることへの抵抗感
- 友達との約束や価値観を優先したい気持ち
- 単純に反抗したい、試したいという心理
子どもが親の言うことを聞かなくなったのは、「親を嫌っているから」ではありません。むしろ、自分の力で考え、行動しようとしている成長の証なのです。
2.3. 友達優先で家族をないがしろにする態度
「今日は家族でお出かけしよう」と誘っても「友達と約束があるから無理」と即座に断られる。小4の壁を迎えた子どもは、家族よりも友達を優先するようになります。
家族よりも友達と一緒に行動をしたがるようになり、友達の存在が大きくなる時期です。母親としては寂しく感じるかもしれませんが、これもギャングエイジの大きな特徴の一つなのです。
友達優先になる理由:
- 仲間との絆が何より大切:グループから外されることへの強い不安がある
- 友達との約束は絶対:裏切ると仲間外れにされるかもしれないという恐怖
- 家族は待ってくれる:親は自分を見捨てないという信頼があるからこそ後回しにできる
実は、家族をないがしろにするのは、家族への信頼が厚い証拠でもあります。子どもは「家族はいつでもそばにいてくれる」と安心しているからこそ、友達を優先できるのです。
母親としてできること:
- 友達優先を頭ごなしに否定しない
- 家族の時間も大切にするルールを一緒に決める(月に1回は家族で過ごすなど)
- 友達関係を尊重し、無理に家族行事に引っ張り込まない
- 子どもが帰ってきたときに温かく迎える
友達を優先されると寂しいものですが、この時期は「子どもが社会性を育てている大切な時間」と捉えることが重要です。
2.4. 情緒不安定:泣いたり甘えたりの繰り返し
小4の子どもは、反抗的な態度を見せる一方で、急に泣き出したり、甘えてきたりすることもあります。この感情の波の激しさに、母親は対応に困ってしまいます。
なぜ情緒不安定になるのか?
小4は心も体も大きく変化する時期。次のような要因が重なり、感情のコントロールが難しくなります:
- ホルモンバランスの変化:思春期の入り口で体が変化し始める
- 学習内容の難化:勉強が急に難しくなり、ストレスが増える
- 友達関係の複雑化:仲間外れやトラブルが増える時期
- 自立と依存の葛藤:大人になりたいけど、まだ子どもでいたい矛盾
よくあるパターン:
- 朝は「うざい」と言っていたのに、夜になると「お母さん」と甘えてくる
- 友達とケンカして落ち込み、泣きながら母親に話す
- 学校では強がっているが、家では弱音を吐く
この矛盾した態度は、子どもが「大人と子どもの境界線」で揺れ動いている証拠。家が安心して感情を出せる場所になっているからこそ、情緒不安定な姿を見せるのです。
対応のポイント:
- 甘えてきたときは素直に受け入れる
- 泣いているときは無理に理由を聞かず、そばにいてあげる
- 「もう小4なんだから」と突き放さない
- 感情の波があることを「普通のこと」として受け止める
情緒不安定な時期だからこそ、母親の温かい存在が子どもの支えになります。
3. 小4の反抗的言動への母親の対応法5つ
3.1. 感情的に叱らず冷静に向き合う方法
小4の反抗的な言動に直面したとき、つい感情的になって叱りたくなるのは当然のことです。しかし、親があまり感情的にならない、ムキにならないということがポイントなのです。
感情的に叱ってしまうとどうなる?
- 子どもがさらに反発し、親子関係が悪化する
- 何を叱られているのか、子どもに伝わらない
- 母親自身もストレスが溜まり、疲れてしまう
- 子どもが「話しても無駄だ」と心を閉ざしてしまう
冷静に向き合うための具体的な方法:
①深呼吸して気持ちを落ち着ける
反抗的な態度を見せられたら、すぐに反応せず、まず深呼吸。「イラっとした」という感情に気づき、落ち着く時間を作りましょう。
②その場を一旦離れる
怒りが爆発しそうなときは「ちょっと落ち着くね」と伝えて、別の部屋へ。冷静になってから話すほうが、子どもにも伝わります。
③子どもの言動を「成長の証」と捉える
「反抗している=自立しようとしている」と考えると、イライラが少し収まります。
④叱るポイントを絞る
あれもこれも注意するのではなく、「本当に大切なこと」だけを伝える。小言を言い続けると、子どもは聞く耳を持たなくなります。
⑤「Iメッセージ」で伝える
「あなたが〇〇するから困る」ではなく、「お母さんは〇〇されると悲しい」と自分の気持ちを伝えると、子どもの心に届きやすくなります。
冷静に向き合うことで、子どもも「お母さんはちゃんと見てくれている」と感じ、少しずつ心を開いてくれるようになります。
3.2. 子どもの話を最後まで聞く姿勢を持つ
反抗的な態度の裏には、必ず子どもなりの理由や感情があります。こどもの声を"聴く"こと、そして、こどもを一個の人間として人格を"認める"ことが、小4の壁を乗り越える鍵になります。
子どもの話を聞くときのポイント:
①途中で遮らない
子どもが話している最中に「でもね」「それは違うでしょ」と口を挟むのはNG。最後まで黙って聞くことが大切です。
②スマホや家事の手を止める
話を聞くときは、子どもの顔を見て、体を向ける。「ちゃんと聞いているよ」という姿勢を示しましょう。
③共感の言葉をかける
「そうだったんだね」「それは嫌だったね」と、まず子どもの気持ちを受け止める。アドバイスはその後で。
④質問で深掘りする
「それでどう思ったの?」「どうしたいと思ってる?」と聞くことで、子ども自身が自分の気持ちを整理できます。
⑤すぐに否定しない
子どもの意見が間違っていると感じても、まずは「そういう考え方もあるね」と受け止める。否定は後回しにしましょう。
実際の会話例:
❌ NG例
子ども:「友達とケンカしちゃった…」
母親:「あなたが悪いことしたんでしょ?謝りなさい」
⭕ OK例
子ども:「友達とケンカしちゃった…」
母親:「そうなんだ。どんなことがあったの?」→(最後まで聞く)→「それは悲しかったね」
話を最後まで聞くことで、子どもは「お母さんは自分の味方だ」と感じ、少しずつ心を開いてくれるようになります。
3.3. 一度距離を置いて見守る選択肢も大切
小4の子どもが反抗的な態度を見せるとき、あえて距離を置いて見守ることも、重要な対応法の一つです。大人が一歩引いたところで、大きくどんと構えて見守ることも必要なのです。
距離を置くとは?
- 子どもの行動に逐一口を出さない
- 自分で考え、行動する機会を与える
- 困ったときにはいつでも助ける準備をしておく
- 見放すのではなく、信じて待つこと
距離を置くべき場面:
- 子どもがイライラしているとき
- 宿題や準備を自分でやろうとしているとき
- 友達とのトラブルを自力で解決しようとしているとき
- 「放っておいて」と言われたとき
距離を置く際の注意点:
❌ 完全に無視する
「もう知らない」と突き放すのは、子どもを不安にさせるだけ。
⭕ そっと見守る
「困ったらいつでも言ってね」と伝えた上で、少し距離を取る。
「見守る」具体例:
- 宿題を忘れそうでも、本人が気づくまで待つ
- 部屋が散らかっていても、すぐには注意しない
- 友達とケンカしても、子どもから話し出すまで待つ
ただし、危険なことや人を傷つけることには即座に介入する必要があります。見守ることと放置することは違います。
距離を置くことで、子どもは「自分の力で考え、行動する力」を身につけていきます。母親が一歩引くことは、子どもの成長を信じることでもあるのです。
3.4. 「なぜダメか」を丁寧に説明する声かけ
小4の子どもには、ただ「ダメ」と言うだけでは納得してもらえません。なぜダメなのかを丁寧に説明することで、子どもは理解し、行動を変えようとします。
丁寧な説明が必要な理由:
屁理屈をこねているからと、子どもの言うことをすべて否定して正論で返し続けるのはあまりよい方法とはいえません。頭ごなしに叱るのではなく、理由を説明することで、子ども自身が考える力を育てられます。
「なぜダメか」を伝えるステップ:
①まず子どもの気持ちを受け止める
「〇〇したかったんだね」と、子どもの気持ちを認める。
②なぜダメなのか、具体的に説明する
「でもね、〇〇すると△△になってしまうから」と理由を伝える。
③どうすればいいかを一緒に考える
「じゃあ、どうしたらいいと思う?」と、子どもに考えさせる。
実際の声かけ例:
【場面】友達の悪口を言っているとき
❌ NG例
「人の悪口を言うな!ダメでしょ!」
⭕ OK例
「友達のこと、嫌なことがあったんだね。でも、悪口を言うと相手も傷つくし、聞いた人もいい気持ちにはならないよ。もし自分が言われたらどう思う?」
【場面】ゲームを止めないとき
❌ NG例
「いい加減にしなさい!もうゲーム禁止!」
⭕ OK例
「ゲーム楽しいよね。でも、約束の時間を守らないと、目が疲れたり、勉強する時間がなくなっちゃうよ。どうすれば約束を守れるかな?」
説明する際のコツ:
- 感情的にならず、落ち着いた口調で話す
- 子どもが理解できる言葉で、短く簡潔に伝える
- 「〇〇だから△△になる」という因果関係を明確にする
- 命令ではなく、「一緒に考えよう」という姿勢を見せる
丁寧な説明を続けることで、子どもは「お母さんは自分のことを考えてくれている」と感じ、少しずつ理解を示してくれるようになります。
3.5. 子どもの意見を受け入れてから提案する
小4の子どもは、自分の意見を尊重してほしいと強く思っています。親が勝手に決めたりせずに「あなたはどう思うの?」とこどもの考えや意見を聴いてみてくださいという姿勢が、親子関係を良好に保つ鍵になります。
なぜ子どもの意見を受け入れることが大切なのか?
- 自分の考えを尊重されることで、自己肯定感が高まる
- 「お母さんは自分の味方だ」という安心感が生まれる
- 親の提案も素直に聞いてくれるようになる
- 自分で考え、判断する力が育つ
具体的な対応の流れ:
①まず子どもの意見を聞く
「あなたはどう思う?」「どうしたい?」と、子どもの考えを引き出す。
②子どもの意見を受け入れる
「なるほど、そう考えたんだね」と、まずは肯定する。
③親の意見を「提案」として伝える
「お母さんはこう思うんだけど、どうかな?」と、押しつけずに提案する。
④一緒に最善の方法を考える
「どっちがいいと思う?」「他にいい方法はあるかな?」と、一緒に考える。
実際の会話例:
【場面】習い事を辞めたいと言われたとき
❌ NG例
「ダメ!せっかく始めたんだから続けなさい!」
⭕ OK例
母親:「辞めたいんだね。どうしてそう思ったの?」
子ども:「友達と遊ぶ時間がないから」
母親:「そっか、友達との時間も大切だよね。でも、お母さんは続けてほしいと思ってるんだけど、週1回にするとかはどうかな?」
ポイント:
- 子どもの意見を否定しない
- 「でも」「だけど」ではなく、「そうだね。それでね…」とつなぐ
- 最終的な決定は子どもに委ねる(可能な範囲で)
- 結果がどうであれ、「自分で決めた」という経験が大切
子どもの意見を受け入れることは、甘やかすことではありません。子どもを一人の人間として尊重することであり、それが小4の壁を乗り越える大きな力になります。
4. 母親がやってはいけないNG対応3つ
4.1. 他の子と比べて責める言葉は禁物
小4の子どもに対して、他の子と比較する言葉は絶対に避けるべきです。「〇〇ちゃんはちゃんとできているのに」「お兄ちゃんの時はこんなことなかった」といった言葉は、子どもの心を深く傷つけます。
なぜ比較してはいけないのか?
- 自己肯定感が下がる:「自分はダメな子だ」と思い込んでしまう
- 劣等感が生まれる:他の子に負けているという気持ちが強くなる
- 親への不信感:「お母さんは自分を認めてくれない」と感じる
- 反発が強まる:比較されることでさらに反抗的になる
よくあるNG発言例:
❌ 「〇〇くんは成績もいいし、親の言うこともちゃんと聞くのに」
❌ 「妹はあなたと違って素直でいい子ね」
❌ 「クラスのみんなはできてるのに、あなただけできないの?」
❌ 「昔のあなたはもっとちゃんとしてたのに」
比較せずに伝える方法:
⭕ 過去の自分と比べる
「前よりできるようになったね」「去年よりずっと成長してるよ」
⭕ 具体的な行動を認める
「今日は宿題を早く終わらせたね」「お手伝いありがとう」
⭕ 子どもの良いところに目を向ける
「あなたは優しいところがあるよね」「いつも一生懸命だね」
比較する言葉は、一瞬で親子の信頼関係を壊してしまいます。子ども一人ひとりの個性を認め、「あなたはあなたでいい」というメッセージを伝えることが大切です。
4.2. 頭ごなしに否定すると反発が強まる
小4の子どもの意見や行動を、理由も聞かずに頭ごなしに否定することは、最もやってはいけない対応の一つです。子どもの言うことに耳を貸さず、保護者の考えを押しつけることも避けましょう。
頭ごなしに否定するとどうなる?
- 子どもが心を閉ざし、何も話さなくなる
- 反発がさらに強まり、親子関係が悪化する
- 「どうせ言っても無駄」という諦めの気持ちが生まれる
- 親以外の大人や友達にしか相談できなくなる
NG対応の具体例:
❌ 「それは絶対ダメ!理由なんて聞きたくない!」
→ 子どもの意見を聞かずに拒絶する
❌ 「子どものくせに生意気言うな」
→ 子どもの人格を否定している
❌ 「お母さんの言うことが正しいの!」
→ 親の価値観を一方的に押しつけている
❌ 「そんなの考えるだけ無駄でしょ」
→ 子どもの思考や感情を無視している
OK対応に変える方法:
⭕ まず話を聞く
「どうしてそう思ったの?」と理由を聞く
⭕ 気持ちを受け止める
「そういう考え方もあるね」とまず受け入れる
⭕ 一緒に考える
「お母さんはこう思うけど、一緒に考えてみようか」と提案する
⭕ 子どもの意見を尊重する
「あなたの気持ちは分かったよ。でもね…」と、否定ではなく理解から入る
実際の場面での対応例:
【場面】「塾に行きたくない」と言われたとき
❌ NG例
「そんなこと言わないの!行かないなんて許さない!」
⭕ OK例
「そうなんだ。どうして行きたくないと思ったの?」→(話を聞く)→「そういう理由だったんだね。でも、塾は〇〇のために必要だと思うんだけど、どうしたらいいかな?」
頭ごなしに否定するのではなく、まず子どもの言葉に耳を傾けること。それが、小4の壁を乗り越える第一歩になります。
4.3. 感情をぶつけ合うと親子関係が悪化
小4の反抗的な態度に対して、母親も感情的になり、お互いに感情をぶつけ合う状態になると、親子関係は急速に悪化します。
感情をぶつけ合うとは?
- 子どもが「うるさい!」と言い、母親も「うるさいのはあなたでしょ!」と言い返す
- 母親が怒鳴り、子どもも怒鳴り返す
- お互いに相手を責め合い、言い争いになる
- 感情的な言葉が飛び交い、収拾がつかなくなる
なぜ感情をぶつけ合ってはいけないのか?
- 問題が解決しない:感情的になると、本当の問題が見えなくなる
- 傷つけ合う:言ってはいけない言葉を言ってしまい、深く傷つける
- 信頼関係が崩れる:「お母さんは怖い」「話したくない」と思われる
- 悪循環に陥る:一度感情をぶつけ合うと、次も同じパターンになりやすい
感情をぶつけ合わないための対処法:
①感情が高ぶったら一旦離れる
「今は冷静に話せないから、少し時間をおこう」と伝えて、その場を離れる。
②深呼吸して落ち着く
怒りを感じたら、まず深呼吸。5秒吸って、5秒吐くを3回繰り返すと、気持ちが落ち着きます。
③「感情」ではなく「事実」を伝える
「あなたが嫌い!」ではなく、「部屋が散らかっていると、お母さんは片付けが大変で困るよ」と事実を伝える。
④後で冷静に話す
感情が落ち着いてから、「さっきはごめんね。もう一度話そう」と改めて向き合う。
実際の場面での対応例:
【場面】子どもが暴言を吐いたとき
❌ NG例
子ども:「うるさい!もう知らない!」
母親:「何その態度!そんな子に育てた覚えはない!」
→ 感情がエスカレートし、収拾がつかなくなる
⭕ OK例
子ども:「うるさい!もう知らない!」
母親:(深呼吸)「今はお互い冷静じゃないね。少し時間をおこう」
→ 後で「さっきは何があったの?話してくれる?」と冷静に向き合う
感情をぶつけ合うことは、一時的なストレス発散にはなるかもしれませんが、長期的には親子関係を壊してしまいます。冷静さを保つことが、小4の壁を乗り越える大きな鍵になります。
5. 小4の感情面をサポートする声かけのコツ
5.1. 「成長の証」として前向きに捉える言葉
小4の反抗的な態度を「困った行動」としてではなく、成長の証として前向きに捉える言葉をかけることで、子どもの自己肯定感を高められます。
なぜ「成長の証」として捉えるのか?
ギャングエイジは、子どもが成長するために必要な過程です。反抗的な態度も、子どもが自立しようとしている証拠。母親がそう捉えることで、子どもは自信を持って成長できます。
「成長の証」として捉える声かけ例:
⭕ 「自分の意見を言えるようになったね」
→ 子どもが反論してきたときに、「成長してるな」と伝える
⭕ 「自分で考えようとしてるんだね」
→ 親の言うことを聞かないときも、「自立しようとしている」と認める
⭕ 「友達のことを大切にできるようになったね」
→ 友達優先になることを、「社会性が育っている」と前向きに捉える
⭕ 「前よりずっとお兄さん/お姉さんになったよ」
→ 変化を否定せず、成長を認める言葉をかける
実際の場面での声かけ例:
【場面】親に口答えしてきたとき
❌ NG例
「生意気言わないの!親に口答えするなんて!」
⭕ OK例
「自分の考えをちゃんと言えるようになったね。それは成長してる証拠だよ。でもね、言い方は大切だから、一緒に考えようか」
【場面】一人で行動したがるとき
❌ NG例
「まだ小学生なのに何言ってるの!」
⭕ OK例
「自分でやってみたいんだね。その気持ち、すごく大事だよ。じゃあ、お母さんは遠くから見守ってるね」
声かけのポイント:
- まず行動や変化を認める
- 「でも」で否定せず、「その上で」と提案する
- 子どもの気持ちを尊重する姿勢を見せる
- 母親自身も「成長している子どもを見られて嬉しい」という気持ちを伝える
「成長の証」として前向きに捉える言葉をかけ続けることで、子どもは「お母さんは自分を理解してくれている」と感じ、少しずつ心を開いてくれるようになります。
5.2. がんばりや努力を認める声かけ例
小4の子どもは、結果だけでなく、過程や努力を認めてほしいと強く思っています。がんばりを認める声かけは、子どもの自己肯定感を高め、やる気を引き出す効果があります。
なぜ「がんばり」を認めることが大切なのか?
- 結果が出なくても、努力を認められることで自信がつく
- 「お母さんは見ていてくれる」という安心感が生まれる
- 次も頑張ろうという意欲が湧いてくる
- 完璧でなくてもいいという気持ちが育つ
具体的な声かけ例:
⭕ 「毎日コツコツ勉強してたね」
→ テストの結果が悪くても、努力の過程を認める
⭕ 「最後まであきらめなかったね」
→ 途中で投げ出さずに頑張った姿勢を認める
⭕ 「前よりできるようになってるよ」
→ 他の子と比べず、過去の自分と比較する
⭕ 「難しいのに挑戦したね、すごいよ」
→ 結果ではなく、挑戦したこと自体を認める
⭕ 「お母さん、あなたが頑張ってるの見てたよ」
→ 「見守っている」ことを伝え、安心感を与える
場面別の声かけ例:
【勉強面】
- 「今日は集中して宿題やってたね」
- 「分からないところを自分で調べようとしたね」
- 「漢字の練習、ていねいに書いてたね」
【生活面】
- 「自分から片付けようとしてたね」
- 「妹の面倒を見てくれてありがとう」
- 「時間を守ろうとしてたね」
【友達関係】
- 「友達に優しくできたね」
- 「仲直りできてよかったね」
- 「みんなのことを考えて行動できたね」
声かけのコツ:
- 具体的に:「頑張ったね」だけでなく、「〇〇を頑張ったね」と具体的に伝える
- タイミングよく:行動の直後に声をかけると、子どもの心に届きやすい
- 自然に:大げさにならず、さりげなく認める
- 継続的に:毎日小さながんばりを見つけて声をかける
がんばりや努力を認める声かけを続けることで、子どもは「自分は認められている」と感じ、自己肯定感が高まります。
5.3. 「いつでも味方だよ」安心感を与える言葉
小4の子どもは、反抗的な態度を見せながらも、心の底では「お母さんは自分の味方でいてほしい」と思っています。安心感を与える言葉は、子どもの心の支えになります。
なぜ安心感が必要なのか?
- 友達関係が複雑になり、不安を抱えている
- 勉強が難しくなり、自信を失いかけている
- 反抗してしまった後、「嫌われたかも」と不安になっている
- 変化する自分に戸惑い、拠り所が欲しい
「いつでも味方だよ」を伝える言葉:
⭕ 「何があっても、お母さんはあなたの味方だよ」
→ 無条件の愛情を伝える最強の言葉
⭕ 「困ったときはいつでも相談してね」
→ 困ったときに頼れる存在だと伝える
⭕ 「あなたのことを信じてるよ」
→ 信頼していることを明確に伝える
⭕ 「失敗しても大丈夫。お母さんがついてるよ」
→ 失敗を恐れなくていいという安心感を与える
⭕ 「お母さんはいつもあなたを応援してるからね」
→ どんなときも支えていることを伝える
場面別の声かけ例:
【ケンカした後】
子ども:「ごめんなさい…」
母親:「謝ってくれてありがとう。お母さんはいつでもあなたの味方だよ。何があったか話してくれる?」
【テストの点が悪かったとき】
子ども:「テスト、また悪かった…」
母親:「そっか。でもね、頑張ってたのは知ってるよ。お母さんはあなたを信じてるからね。一緒にどうするか考えよう」
【友達とトラブルがあったとき】
子ども:「友達とケンカしちゃった…」
母親:「辛かったね。困ったときはいつでも相談していいんだよ。お母さんはあなたの味方だからね」
【寝る前の声かけ】
「今日もお疲れさま。どんなことがあっても、お母さんはあなたのこと大好きだよ。おやすみ」
声かけのポイント:
- 定期的に伝える:普段から折に触れて伝えることで、子どもの心に届く
- 目を見て伝える:言葉だけでなく、目を見て、体を向けて伝える
- 抱きしめる:言葉だけでなく、ハグも効果的
- 手紙やメモ:直接言いづらいときは、手紙やメモに書いて伝えるのも良い
「いつでも味方だよ」という言葉は、子どもの心の安全基地になります。この安心感があるからこそ、子どもは外の世界で挑戦し、成長していけるのです。
5.4. 子どもの気持ちを代弁する声かけ術
小4の子どもは、自分の感情をうまく言葉にできないことがあります。そんなとき、母親が子どもの気持ちを代弁することで、子どもは「理解してもらえた」と感じ、心を開いてくれます。
気持ちを代弁するとは?
子どもが言葉にできない感情を、母親が察して言語化すること。「〇〇な気持ちだったんだね」と、子どもの心の声を代わりに言葉にしてあげることです。
なぜ代弁が効果的なのか?
- 自分の感情を理解してもらえたと感じ、安心する
- 言葉にすることで、子ども自身も自分の気持ちを整理できる
- 「お母さんは自分のことを分かってくれている」という信頼が生まれる
- 感情を表現する方法を学ぶことができる
気持ちを代弁する声かけ例:
【イライラしているとき】
⭕ 「何かイライラすることがあったんだね」
⭕ 「うまくいかなくて悔しかったんだね」
⭕ 「モヤモヤする気持ちなんだね」
【悲しそうなとき】
⭕ 「悲しかったんだね」
⭕ 「寂しい気持ちだったんだね」
⭕ 「辛かったね」
【不安そうなとき】
⭕ 「心配なんだね」
⭕ 「不安な気持ちだったんだね」
⭕ 「ドキドキしてるんだね」
実際の場面での代弁例:
【場面】友達とケンカして帰ってきたとき
子ども:「…(黙っている)」
母親:「何かあったみたいだね。友達とケンカしちゃったのかな?悲しい気持ちなんだね」
子ども:「うん…」
母親:「話してくれてありがとう。辛かったね」
【場面】宿題が難しくてイライラしているとき
子ども:「もうやだ!」(宿題を投げ出す)
母親:「難しくて、イライラしちゃったんだね。頑張ってたのに、うまくいかなくて悔しかったね」
子ども:「そうなんだよ…」
代弁する際のコツ:
①決めつけない
「〇〇だったんでしょ?」ではなく、「〇〇だったのかな?」と推測の形で伝える
②子どもの反応を見る
代弁した後、子どもが「違う」と言ったら、「じゃあ、どんな気持ちだったの?」と聞く
③感情の言葉を増やす
「嬉しい」「悲しい」だけでなく、「モヤモヤする」「スッキリしない」など、様々な感情の言葉を使う
④共感を示す
「お母さんもそういう気持ちになることあるよ」と共感を示すと、さらに心が通じ合う
子どもの気持ちを代弁することで、子どもは「自分の感情を理解してもらえた」と感じ、心を開いてくれます。これが、小4の壁を乗り越える大きな力になります。
6. 小4の壁を乗り越えた母親の体験談
6.1. 反抗期を受け入れたら親子関係が改善
Aさん(40代・小4男児の母)の体験談
息子が小4になってから、急に口答えが増え、「うるさい」と言われる日々が続きました。最初は「なぜこんなに変わってしまったのか」と悩み、つい感情的に叱ってしまうことも多かったのです。
転機になったのは、ある日の出来事でした。
息子に「なんでそんなに反抗的なの?」と聞いたところ、「だって、お母さんは何も分かってくれないから」と泣きながら言われたのです。その言葉にハッとさせられました。
それから、息子の反抗的な態度を「成長の証」として受け入れることにしました。具体的には以下のことを実践しました:
- まず話を最後まで聞く:途中で口を挟まず、息子の言葉を最後まで聞くようにした
- 感情的に叱らない:イラっとしたら深呼吸し、落ち着いてから話す
- 「味方だよ」と伝える:毎晩寝る前に「お母さんはいつでもあなたの味方だよ」と伝えるようにした
すると、少しずつ変化が現れました。口答えは完全にはなくなりませんでしたが、息子が自分から「今日こんなことがあった」と話してくれるようになったのです。
「反抗期を否定するのではなく、受け入れることで、親子関係が改善した」と実感しています。今では、息子の成長を温かく見守れるようになりました。
6.2. 距離を置いたことで子どもが変わった例
Bさん(30代・小4女児の母)の体験談
娘が小4になってから、何を言っても「うざい」「放っておいて」と言われるようになりました。心配で、つい「宿題した?」「準備は?」と声をかけてしまい、娘との距離がどんどん離れていきました。
ある日、夫から「少し距離を置いてみたら?」と言われ、思い切って実践してみることにしました。
- 逐一声をかけるのをやめた:宿題や準備について、自分から言うまで待つ
- 見守る姿勢:困っているようなら「何か手伝おうか?」と聞くだけにする
- 娘の部屋に勝手に入らない:プライバシーを尊重する
最初は不安でしたが、娘は自分で宿題をやり、準備もするようになりました。そして、ある日突然、「お母さん、今日ね…」と自分から話しかけてきたのです。
距離を置いたことで、娘は「お母さんは自分を信じてくれている」と感じたようでした。
今では、娘の方から相談してくれることも増え、以前よりもずっと良い関係になりました。「子どもを信じて、一歩引いて見守ることの大切さ」を実感しています。
まとめ
小4の感情面での変化、いわゆる「反抗期に近い言動」は、成長の大切な過程です。母親としては戸惑い、悩むこともたくさんあるでしょう。
しかし、子どもの気持ちに寄り添い、適切な声かけと対応を続けることで、必ず乗り越えられます。
大切なのは、感情的にならず冷静に向き合うこと。子どもの話を最後まで聞き、「いつでも味方だよ」と伝え続けること。そして、母親自身も自分を責めすぎないことです。
小4の壁は、子どもだけでなく母親も成長するチャンス。一緒に乗り越えていきましょう。