はじめに:夏休みの努力が報われない理由を考える
「夏休み中、毎日机に向かって宿題やワークを頑張っていたのに、9月の実力テストや定期テストで点数が全然伸びなかった…」
「むしろ、夏休み明けのテストで点数が下がってしまい、子どもが自信をなくしている…」
9月を迎えると、保護者の皆様からこのような切実なご相談が毎年のように寄せられます。
「努力が足りなかったのではないか」
「うちの子には数学の才能がないのでは」
と焦るお気持ちは痛いほどよく分かります。
しかし、私は40年間の指導現場(大阪・沖縄・愛知の進学塾、そしてロンドン・ニューヨーク・上海といった海外校での受験指導)
を通じて、何千人もの伸び悩む生徒たちを見てきました。
その経験から断言できることがあります。
それは、
「お子様の努力が足りないのではなく、
『夏休みの勉強の質(やり方)』が
数学の性質に合っていなかっただけである」
ということです。
今回は、夏休みに頑張ったのに数学が伸びない真の原因と、
苦手な子に共通する思考の癖、そして2学期(9月以降)から
劇的に成績を伸ばすための逆転対策を詳しくお伝えします。
夏休みの勉強が成果に結びつかない理由
夏休みに時間をかけて勉強したのに成果が出ない最大の理由は、
「問題集のページを埋める『作業』に終始し、
『なぜ間違えたのかという思考プロセスの修正』
を行っていなかったから」
です。
数学は、英単語や社会のように
「時間をかけて暗記すればそのまま点になる科目」
ではありません。
「公式や定理を使って、筋道を立てて論理を組み立てる科目」
です。
解き方を丸暗記して「わかったつもり」になった状態のまま夏休みを終えてしまうと、
問題の数値や形式が少し変わった途端に手が止まり、
9月のテストで点数が崩れてしまうのです。
数学が苦手な子供が夏休みに伸び悩む3つの理由
1. 答え合わせを正解写しで終わらせない
苦手な子の多くは、間違えた問題に対して赤ペンで模範解答をサッと書き写し、
「解き直した気」になっています。
しかし、脳が本当に成長するのは
「なぜ自分の考えがズレていたのか」
「どの条件を読み落としていたのか」
を特定した瞬間です。
解説をただ写すだけの勉強は、
何十時間やっても得点力には結びつきません。
2. 暗算に頼らず途中式や図を活用する
夏休みの大量の課題を早く終わらせようとするあまり、
途中式を省略したり、図やグラフを自分で描かずに
頭の中だけで処理しようとする癖がついているケースです。
中1の方程式の利用、中2の連立方程式・一次関数、中3の二次方程式・二次関数などは、
条件を紙の上に可視化しなければ必ず限界を迎えます。
3. 解き方の丸暗記をやめ、理解を深める
「このパターンの時はこの公式を使う」
と条件反射で解いているため、2学期以降の
「複数の単元が組み合わさった総合問題」や
「初見の応用問題」
になると全く歯が立たなくなります。
【ビッグロック博士の指導メモ:海外校(ロンドン・NY・上海)での実例】
海外校で指導していた際、日本の難関高校入試に向けて夏休みに猛勉強したものの、
秋の模試で伸び悩む生徒を数多く見てきました。彼らが秋以降に劇的なV字回復を遂げたきっかけは、共通して
「新しい問題を解き散らかすのをやめ、
夏に間違えた1問の解説を自分の言葉で1行ずつ再現する勉強法」
に切り替えたことでした。
2学期を成功に導く!9月からの逆転対策3選
2学期は、学年を問わず数学の最重要単元
(中1:方程式の利用・比例反比例、中2:一次関数・図形の合同証明、中3:二次関数・相似・三平方の定理)
が目白押しです。
ここを乗り切るための具体的勉強法を伝授します。
① 夏の間違えた問題を徹底的に解き直す
新しい参考書に手を出す必要は一切ありません。
夏休みに解いたワークや宿題の中で「×」がついた問題だけをピックアップし、
「何も見ずに自力で最後まで途中式を書いて正解できるか」
をチェックしてください。
自力で解けた問題が10問増えるだけで、
2学期最初の定期テストの点数は確実に跳ね上がります。
②夏の間違えた問題を徹底的に解き直す
今日から、計算問題では暗算を封印し、
「1行につき操作は1つ」の丁寧な途中式を書かせてください。
また、文章題や関数の問題では、問題用紙の図に頼らず、
ノートに自分で図や座標軸を描いて情報を書き込む習慣を徹底しましょう。
この「手を動かす習慣」が、ケアレスミスを劇的に減らします。
③ 解き方の理由を言葉で説明する練習をする
解き終わった問題に対して、
「どうしてこの補助線を引いたの?」
「どうしてここを x と置いたの?」
と問いかけてみてください。
自分の言葉で論理的な理由を説明できれば、
その解法は完全に本人の血肉になっています。
半田市で数学を得意科目にし、上位校を目指す方法
半田高校・横須賀高校をはじめとする地域の難関上位高校に合格するためには、
2学期以降に登場する「一次関数・二次関数」や「図形の証明問題」を完璧に攻略することが絶対条件です。
雙葉進学教室で数学を得意科目に変える
半田市の「雙葉進学教室」では、
指導歴40年・教育学修士の塾長(ビッグロック博士)が、
お子様がつまずいている「思考の根本原因」を対話を通じて見抜き、解法の丸暗記から
「論理的に解く本物の思考力」へと育て上げます。
- 「夏休みに頑張ったのに成果が出ず焦っている」
- 「2学期の数学で絶対に巻き返したい」
- 「半田高校・横須賀高校に合格したい」
とお考えの方は、ぜひ一度、当塾の体験授業・学習相談へお越しください。
大岩裕之(おおいわ ひろゆき) 雙葉進学教室 塾長。数学教育学修士・専修免許状取得。ロンドン・ニューヨーク・上海など6都市での指導を経て、2015年より半田市にて開校。指導歴40年・数学・理科専門。